小説 『疾走』上・下 重松 清 | サウンドカフェ-SoundCafe-

2010.06.18

小説 『疾走』上・下 重松 清

疾走

おススメ度:

ストーリー紹介

犯罪へとひた走る14歳の孤独な魂を描いて読む者を圧倒する現代の黙示録。
一家離散、いじめ、暴力、セックス、バブル崩壊の爪痕、殺人……。14歳の孤独な魂にとって、この世に安息の地はあるのか……。直木賞作家が圧倒的な筆致で描く現代の黙示録。
剥き出し費の「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の奇跡。比類なき感動の結末が待ち受ける現代の黙示録。重松清畢生1100枚!
「どうして、にんげんは死ぬの?」舌足げなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の仏間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとしていて、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで届く。 想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい…それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた「人の少年。

コメント

このお話は暗いです。どん底に暗い話です。
しかもエロイ。。。てか性的描写が多い。。。
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。
どうにも抗えそうにない運命を生きた中学生の少年を描いた残酷なお話。
人間「ひとり」と他の人間「ひとり」とのつながりの「にんげん」にとっての必要性が主題かな?
ただそれだけじゃなくていろんな要素を詰め込まれたストーリーです。

考えさせられることがたくさんあります。
こういう読者が自分で考え、噛み砕き、オリジナルの答えで理解しようと努力できる余地がある本はいい本なんだな。。と思います。
・・・まぁ余地がない本なんてほぼないんですけど。。

主題ではなさそうですが僕が一番引っかかるのは
差別、孤独、絶望
やはり人が死にたくなるのは絶望ですね。
今日がどんだけ辛くても、昨日がどんだけ辛くても、我慢できるかもしれないですが
明日も明後日もその先何年も何十年も望みがないと考えてしまうとさすがに折れそうです。
これは多分不幸せじゃなくても辛いです。
昨日も普通。今日も普通。
明日も明後日もその後もずーっと普通の時間がただ流れる。
これは結構絶望的だと思います。

だからあまり考えてはいけない。(TдT)
そこで思考をループさせてはいけない。(TдT;)
なにか小さなな楽しみや怒りでも感情、思考に刺激を与えないとやってられない。。
そんな気がします。

ただ想像できないのが昨日も今日も明日もその先もずーっと幸せな状態。。。そもそも幸せがずーっと続くのはもうそれは
幸せではないのか・・・?( ̄∠  ̄; )ノ

・・・・・・わかない…

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