嗅覚を巧みに描いた読みやすくて面白い!小説『オルファクトグラム』 井上夢人 | サウンドカフェ-SoundCafe-

2015.04.11

嗅覚を巧みに描いた読みやすくて面白い!小説『オルファクトグラム』 井上夢人

オルファクトグラム

おススメ度:

ストーリー紹介

ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。目覚めたぼくは、姉があの日殺されたと知らされ、そして、鼻から「匂い」を失ったかわりに、とてつもない嗅覚を宿すことになった。姉を殺したヤツは同じ手口で次々と人妻を手にかけていき、ぼくは―。斬新な発想で独自の世界を築き続けてきた著者が、満を持して放つ、新たな衝撃作。類書なき、嗅覚サスペンス。

コメント


読み終わるのが勿体無くなるくらい、とても面白かったです。

井上夢人さんの小説は当たりが多く、文章も頭にスルスル入るので好きです。

今回の話は、ある殺人事件をキッカケに嗅覚が犬以上になってしまう人が結果的に、犯人を追い詰めていくというものでした。

話の中にある嗅覚を視覚的に表現する見せ方がとっても面白くて、小学生の時のかめはめ波のようについ自分も出来るかと思って鼻に集中してしまいました(笑)

読み終わって一点だけ気になったのが、犯人自体のことを書くつもりではっていたと思われる伏線がほぼ回収されずに終わっています。そこがもう少し知りたかったです。 もしかしたら執筆時に不要となりカットしたのかもしれません。

この小説を読んで人間の何倍も優れた嗅覚の犬はどんな風に世界が見えて、感じているんだろう?と大変興味が湧きました。


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