小説 『厭世フレーバー』 三羽 省吾
本
2010.05.12
- おススメ度:
リストラされた父親が失踪。14歳の次男は陸上部をやめ、17歳の長女は優等生をやめ、27歳の長男は家計のために肉体労働。42歳の母は昼から酒浸り。73歳の祖父はボケが進行…。残された5人、それぞれの思いと、次第に浮かび上がる須藤家の秘密。
コメント
この小説好きです。
面白いし、なんかいい。。。
紹介文だけみて重そうなサスペンス、ミステリーな話かな。
と思ってたんですがそうではありませんでした。 (´▽`)
現代日本人各世代のドキュメンタリーみたいな。。。(*・ω・)ノ
一家族の構成員それぞれの視点から描くそれぞれのストーリーはとてもよくできていて、思春期の少年からお爺ちゃんまでよくここまで心情、世代感覚をトレースできるな。と感心してしまいました。
こないだ読んだパレードも複数人の視点から物語を作るという手法だったんですが、こういう作りは最後にびっくり要素を持ってきやすいですし読んでる側もある程度それを期待してしまいますね。.。゚+.(・∀・)゚+.゚
短編小説の要素も入る場合が多いし結構好きだなこういうの。。。
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