DTM/DAWにモニタースピーカーは必要か?オススメのモニターは?
DTM / DAW
2016.03.06
さて今日はDTM、DAWでMIXを行う上でなくてはならないものの一つ、モニタースピーカーについてです。
モニターというと一般的には液晶などを思い浮かべる人もいるかと思いますが、 バンドやDAWなどの経験者にとっては ”モニター=スピーカー” で馴染み深いでしょう。
モニタースピーカーの重要性
いきなりですが、DAWの中では制作段階では必須ではありません!(笑)
必須になってくるのは主にMIX作業です。
制作中に主に使うヘッドフォンは右と左を完璧に独立して音を提供してくれますが、 実際に完成した音楽をリスニングされる環境は左右の音が相互に干渉しあうスピーカーの方が多いです。
ということもあり、スピーカーでのモニターをすることは実際のリスナーに近い環境をトレースできるので自分だけで楽しむことを前提にしていないなら とても重要な要素です。
また同時に性能の良いモニタースピーカーでの確認と同時に一般的な性能のスピーカーでの確認、と複数の環境で出音を確認することも大事です。
ヘッドフォンとスピーカーの大きな違い
では具体的にヘッドフォンとスピーカーでの音の聞こえ方の違いがなにかというと
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という点です。
1つ目の「左右の音の相互干渉を確認できる」というのは実際に空間上に音が放り出されるので、 それぞれの音が干渉してヘッドフォンの時とには想像していなかった音が耳についたり、また聞こえにくい音が生まれたりします。
2つ目の「ヘッドフォンより広い、原音に近い再生帯域になる」というのは、高音専用のドライバー(ツイーター)や低音専用のドライバー(ウーファー)などが独立している場合が多いので 低音、高音がより原音に近い形で再現されます。
モニタースピーカーの設置について
折角良いスピーカーを購入しても設置の方法を間違えるともったいないです。
下記のポイントをチェックしながら設置ポイントを決めましょう。
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以上の点に気を付けてリスニングしてみてください。 音がとっても立体的、空間的に聞こえて初めはびっくりすると思います。
また、スピーカー自体の振動にも配慮して下にあるようなインシュレータなどを接地面に挟むことも有効だと思います。
▼ インシュレーター
仕様について
カタログなどのスペックを見たときの簡単な各項目の内容についてはこんな感じ。
定格出力(出力)
単位は”W”で表される。どれだけ大きな音が出せるかということです。
入力レベル(入力感度)
単位は”dBu”で表される。ボリュームを最大にした時に、そのアンプの定格出力が可能な入力の大きさの幅です。
周波数特性
単位は”Hz”です。再生可能な周波数、高音~低音の幅を示します。
クロスオーバー周波数
スピーカーは、ツイーター部やウーファー部など複数に分かれるためそれぞれがカバーする周波数域にの境目が存在する。
その境目の帯域を表すのがクロスオーバー周波数です。
落ちくぼみが少なくより滑らかであることが理想です。
入力インピーダンス
単位は”Ω”。アンプの入力回路の内部抵抗を示す数値です。
音を流したときに、インピーダンスの低いスピーカーには、高いスピーカーよりも大きな電流が流れます。
DTM DAWにオススメのモニタースピーカー
自宅でのDTMやDAWで実際に最適とされるモニタースピーカーの代表例をいくつかご紹介します。
人によってリスニングの重要と考えるポイントは違います。 自分の使用用途に合った特性のものを探しましょう。
ちなみに僕は、「スピーカー自体が個性をもっていないこと」を一番に求めます。
「録音した音たちがそのまま聞こえること。」が戸惑わないし上手いも下手もストレートに実感しやすいからです。
なので音楽を楽しむ、映画を楽しむといったちょっと味付けのあった方が良いような場合の選び方とは少し違ってきてしまいます。
YAMAHA MPS3
一般的な家でのモニター環境を想定すると一番に候補に上がってくるモニタースピーカーです。
大きさも出力音も必要、最適な印象。 音も素直な感じで不満はないでしょう。
なによりモニタースピーカーの中では本格的な音場をリーズナブルな金額で構築できるのがなによりの魅力です。
YAMAHA MSP5 STUDIO
前述のMSP3の上位機種です。
名機とされる伝説的モニター「NS10M STUDIO」を開発したチームによるニアフィールドモニターです。
クリアで原音に忠実な音を再現してくれます。 価格と音を考えるとピカイチのコスパです。
MSP3よりは高価ですし、サイズも大きいですが本気なら最初からこちらでも良いかもです。
ちなみに僕もこれを使っています。 嘘のないしっかりした音が信頼に値するという印象です。
FOSTEX PM0.4n
コンパクト設計のエンクロージャーには、口径100mmのウーハーと19mmのソフトドーム・ツィーター、さらには高性能のパワー・アンプ(最大出 力:18W×2)を搭載し、ウーハー/ツィーターそれぞれをバイ・アンプ方式で駆動することで、DTMからPCオーディオ/ホームシアター再生用などあらゆるシーンでの利用を可能にしています。 フォステクスならではのスピーカー技術により開発され、優れた再生能力により豊かな音楽性を表現するプロフェッショナル・スタジオ・モニターです。
と公式でアナウンスしているポイントが売りですが、個人的な評価としては
たくさんのカラーパターンがPOPでイイ!!赤欲しい!!
音も力強く、コスパも高いです。。。安いな、欲しい。
FOSTEX PM0.5n
PM0.4nよりサイズも出力も上がった上位機種。 ただしカラーリングは白と黒の2色になっています。
音はさらに力強く、少し低音に寄っている印象があります。
迫力のある音を楽しみながら制作ができるかと思います。
GENELEC 8010APM
ちょっと高いんですが、性能は折り紙付き!といった感じ。
プロの愛用者も多いようで予算に余裕があるなら候補として考えるのもあり。
持ってたら少し羨ましいかも。。(笑)
上記紹介商品のAmazonでの販売状況
アフィリエイトのついでですが、販売状況は下記な感じ。(一応ペアで販売しているものをピックアップしたつもりですが、購入の際は要確認ですよ!)
まとめ
色々書きましたが、上記で紹介したような良く使われているものを買えばまず間違いないです(笑)。
というのも、環境はできるだけ大勢にあわせていた方が良いのです。
自分だけが特殊な環境で作ってもその音場を再現できるのは自分の作業環境だけになってしまうので…
なので、大多数に流されながら、その中でメインストリームにある上記の中から選ぶのが良いのではないかというのが僕の見解です。
個人的にはMSPをおススメしますが、実際に試聴してみるべきなので楽器屋さんなどで聞いてみるのが良いでしょう。
では、今日はこの辺で ^^)ノシ
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