DAWとDTM
DTM / DAW
2014.05.06
今回は当サイトSoundCafeが存在する基盤にもなっている”DAW”と”DTM”について説明していきます。
概念的なものになりますがDTMとDAWの関係図は下記の図のようになります。
DTMとは
デスクトップミュージックの略称でPCを使って音楽製作を行うことです。
パソコンの性能向上と共にできる作業内容は今も進化をつづけています。
なので”DTM”という単語の定義は今も流動的な感じですが、最低限では打ち込みソフトと音源があればOKです。
(音源はPC内に設置し使うことも外部の音源を使うことも可能)
【必要な物】
- PC
- シーケンスソフト
- 音源
DTMの始まりはMIDIなどで音楽のデータ(音の高さや長さなどの情報)を作り、シンセサイザーなどにMIDIケーブルでデータを送り実際に発音させるといったシステムです。 この考えから打ち込み音楽は発展していきます。
ここで重要なのは音楽データと音色データを分けたということです。
これによりシーケンスソフト(や打ち込み機材)が発展していくことになります。
DTM黎明期はMIDIデータの製作そのものが最終的な作業の終着点になることも多くありました。
DTM(打ち込み)の初期の録音
PCの性能が低い時期は音のデータは比較的処理が重い扱いになるので外部に音源を設け、音自体はPCの外で鳴らすのが一般的でした。
録音を行う場合は、MTR(マルチトラックレコーダー)と呼ばれる複数トラックに録音できる機材で行いました。 こうすることでバンドなどと打ち込み音楽とのMIXも可能になります。
【MTRとは】
楽器や、歌を別トラックに録音していくレコーダーです。
トラックを分けることでMIXで特定の楽器の音量を上げたり、特定の音だけにエフェクトをかけたりすることができます。
現在はPCの性能の飛躍的上昇で下火になってますが録音に特化したその作りは、手軽さや動作の安定性もあるので今も様々な製品が登場しています。
ただ、一時程大型の据え置き的なマシンは少なくなってきています。
DAWとは
DAWというのは”デジタルオーディオワークステーション”の略称です。
デジタルのデータ(主にMIDIデータ)と音声のデータ(wavや最近はmp3などの圧縮音源も)を同時に扱って楽曲製作を行う環境のことです。
簡単にいうと上記のDTMの初期の段階にMTR機能もPC内で行えるようになった環境です。
さらに、年々上がるPCの性能と共に同時に録音できるトラック数の増加(無制限に近い)やエフェターを内蔵し録音した音を加工処理、音源を内包(初音ミクなどもこれに含まれます)などまさに製作環境がPC一つで完結するようになってきています。
【必要な物】
- PC
- DAWソフト
- 音源
- インターフェース*
- マイク*
- 楽器*
*は必須ではない
まとめ
さて、雑な説明でしたが少し掴めたでしょうか?
DTMの意味は広く、DAWは似ているがそこよりもう少し意味が限定されるということです。
この区分けはDAWが当然の現状ではほぼ不要な気もします。
ただ、製作する者はこのDTMとDAWの関係性を頭に入れMIDIデータと音データの違いを絶対に理解していた方が作業がしやすいです。
というより理解していないとどこかで行き詰まります。
今後の想像の範囲内でのDAWの進化ポイントは
- 動画を含めた製作環境の充実
- 音源のさらなる充実
- エフェクトのさらなる充実
- 打ち込み方法の最適化
などでしょうか。
Tablet端末が普及していっているのでそこでできるナニカも楽しみですね。
ただ、もうしばらくは技術が進んでもつくるのはクリエーターの仕事。
精進はまだまだ必要そうですw
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